phrases by k.harashima

「名画から選んだ美しい英語」 シリーズ No.1~4

  • 原島一男  (ジャーナリスト/映画英語教育学会正会員)

映画の中で話されている情緒溢れるフレーズをそのまま紹介する連載ページです。

No.4

『レボリューショナリ−ロード/燃え尽きるまで』 (Revolutionary Road )

2009年1月24日から丸の内ピカデリー1他、全国ロードショー

監督/製作:サム・メンデス 脚色:ジャステイン・ヘイス 原作:リチャード・イエーツ
公式サイト: http://www.r-road.jp/
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン (c) 2008 DW Studios LLC. All Rights Reserved..

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I don’t know when I’ve ever had a nicer breakfast.
「こんなに楽しい朝食をしたのはいつだったろう」

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 専業主婦には満足できないエイプリル。コンピュータ事業に乗り出す会社で重要な地位に就くフランク。コンピュータの出現で大きく転換した1950年代アメリカ産業の動きの中で、個人としての夫婦一人ひとりの感性の違いがどんな結果をもたらすのでしょうか?

APRIL: I thought you’d probably want a good breakfast today. I mean it’s a kind of an important day for you, isn’t it? ... what exactly do you think you’ll be doing?
FRANK: Well, of course I don’t really know much yet myself... that’s the thing... Knox may be getting ready to buy up one of these really big computers... only instead of mechanical parts, you see, it’s got thousand of little individual vacuum tubes... I guess it is sort of interesting, in a way. Of course I don’t really know much about it, beyond the basic idea of the thing.
APRIL: You always say that. I bet you really know a lot more about it than you think. You certainly do explain it well, anyway.
FRANK: Well, thanks. Guess I’d better be getting started. Listen, though, April, this was really nice. I mean it was a swell breakfast. Really.I don’t know when I’ve ever had a - a nicer breakfast.
APRIL: Thank you. I’m glad... I enjoyed it too.
FRANK: Then you don’t really... you don’t really hate me, or anything?
APRIL: No, of course I don’t. Have a good day.

エイプリル:「今日はきちんと食事をして行ったほうがいいんでしょ。あなたの大事な日だから。それで、どんな仕事になるの?」
フランク:「実は、ぼくにも、まだよく解らないんだけどね。会社(ノックス)が新型のコンピュータの導入を考えているらしい。メカニカルな部分だけでなく、何千という真空管を沢山使った大きなコンピュータ。ある意味で、興味あることなんだ。そういう動きであること以外はあまり解らないんだけど」
エイプリル:「あなた、いつもそう言ってるわね。でも、本当は、もっと解っているんじゃないかしら。あなたは、もっとうまく説明できるわ」
フランク:「いや、どうも。さあ、もう行ったほうがいいや。ねえ、エイプリル、この食事、とても良かったよ。すばらしい朝食だった。こんなに楽しい朝食をしたのはいつだったろう」
エイプリル:「あら、嬉しいわ。わたしも楽しんだわ」
フランク:(前日の口論を思い出して)「それで、それで、きみ、ぼくのことを憎んではいないだろう?」
エイプリル:「もちろん、憎んではいないわよ。行ってらっしゃい」

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No.3

『彼が二度愛したS』 (DECEPTION)

2008年11月8日(土)より 有楽町スバル座、新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督:マーセ ル・ランゲネッガー 製作:デヴィッド・ブシェル)
出演:ヒュー・ジャックマン(ワイアット・ボーズ/ジェイミー・ゲッツ)、ユアン・マクレガー(ジョナサン・マコーリー)、シェル・ウィリアムズ(S)
公式サイト: http://www.2s-movie.jp/
配給: ショウゲート (C) Copyright Walden Media, LLC. All Rights Reserved

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「ガラス越しに人々が魚のように通り過ぎるのを眺めるだけ」
 I sit behind the glass
and I watch people pass like fish.


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愛と欲望、それに大金が渦巻く現代のニューヨーク。真面目で孤独な 会計士ジョナサン(ユアン・マクレガー)は、ある夜、地下鉄の駅で美 しい女性(ミシェル・ウィリアムズ)を見かけます。一方、ジョナサン は偶然ながら会員制の秘密クラブを紹介されますが、そこで出逢っ た“S”と名乗る女性は、正に、その人だったのです。

  • “S”: So what do you do for a living?
  • JONATHAN: I sit behind the glass and I watch people pass like fish.
  • “S”: You work in a bank?
  • JONATHAN: I’m sort of an accountant.
  • “S”: I bet that’s what you always dreamed of being when you grew up.
  • JONATHAN: Oh, yeah... I’m living the dream.
  • 「それで、お仕事は何を?」
  • 「ガラス越しに人々が魚のように通り過ぎるのを眺めるだけ」
  • 「銀行にお勤め?」
  • 「まあ、会計士というところかな」
  • 「大きくなったら、そうなろうと夢見ていたわけ」
  • 「うん、そうなんだ。夢だけに生きているんだ」

こうして、ジョナサンは“S”の虜になって行くのですが、裏には巧妙に仕掛けられた罠が、、、。
男と女の本性が火花を散らします。

No. 2

 『かけひきは、恋のはじまり』 (The Leatherheads)

11月8日(土)、みゆき座 ほか 全国ロードショー 公式サイト http://www.kakekoi.com/
監 督: ジョージ・クルーニー 脚本: ダンカン・プラント ニー/ リック・ライリー
キャスト:ジョージ・クルーニー/レニー・ゼルウィガー
(c) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED. 配給:東宝東和
2008年/アメリカ/カラー/ビスタ/ドルビーSRD/1時間53分
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「ア メリカン・アクセントの練習をしていますの」
”I’m practicing my American accent.”

アメリカ、1925年。あるホテルのロビー。有力新聞シカゴ・トリ ビュン紙の花形女性記者レクシー・リトルトン(レニー・ゼルウィ ガー)は、取材中にアメリカン・フットボールのプロチームのキャプテ ンとして活躍するドッチ・コネリー(ジョージ・クルーニー)と出逢い ます。美しいレクシーの隣りの椅子に座り込んだドッチは、話のきっか けを作ろうと思案していましたが、話しかけたのは彼女のほうでした。

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  • LEXIE: Waiting for someone?
  • DODGE: Were you speaking to me?
  • LEXIE: No. I’m practicing my American accent.
  • DODGE: I am waiting for someone.
  • LEXIE: Who?
  • DODGE: A business associate.
  • LEXIE: A business associate. So cryptic! So manly. Clearly beyond the comprehension of a feeble female.
  • DODGE: If you say so.
  • 「どなたかをお待ちなの?」
  • 「ぼくに話しかけました?」
  • 「いいえ、アメリカン・アクセントの練習をしていますの」
  • 「私は、ある人を待っています」
  • 「誰を?」
  • 「ビジネスの同僚を」
  • 「ビジネスの同僚。謎っぽくって、男らしいわ。か弱き女性が理解でき ないほどだわ」
  • 「あなたが、そういうなら、そうですよね」

レクシーはドッチの魂胆を見抜いていました。ですから、「アクセ ントの練習をしている」とか「女性が理解できないほど男らしい」など とユーモアたっぶりの対応であしらっています。もう、”かけひき”が はじまっているのです。んな彼女に惹かれて行くドッジでしたが、そ うはいっても、彼女はもっと大切な特ダネを追っていましたから、これ は、”かけひき”の序の口というところです。

「名画から選んだ美しい英語」
シリーズ 1~4

1 「幸せの一ページ」 より

Sky white with ash


2 「彼が二度愛したS」 より

I sit behind the glass and I watch people pass like fish.


3 「かけひきは、恋のはじまり」 より

I’m practicing my American accent.


4  「レボリューショナリ−ロード/燃え尽きるまで」より

I don’t know when I’ve ever had a nicer breakfast.

  •  第二次大戦が終わり、希望に満ちた1950年代のアメリカ。郊外の住宅地レボリューショナリ−ロードに住むフランク(レオナルド・デカプリオ)とエイプリル(ケイト・ウィンスレット)夫妻は、はたから見ると、人生のモデル的な存在です。仕事を順調にこなすフランクと専業主婦のエイプリルは二人の子供に恵まれ、豊かな人生が約束されています。しかし、美しく才能がある故に、いつしか、その生き方に疑問を持ち、口論が絶えない日々がやってきます。
  •  左に載せたセリフは、フランクが昇進の内示を受けることになった日の 朝食で交わしたフランクとエイプリル夫婦の会話です。

* 語句解説 No.4

『レボリューショナリ−ロード/燃え尽きるまで』 の語句解説

・ that’s the thing... =そういうことなんだ
・ Knox = ノックス社(フランクが務めている会社)
・beyond the basic idea of the thing =そのことの基本的な考え以上には
・ or anything =ほかには/何かあったとしても

* 語句解説 No.3

『彼が二度愛したS』 (DECEPTION) の語句解説

What do you do for a living?
=「仕事は何を?」と尋ね るときの定番表現。
sort of (kind of)sort = 一種の
・I bet ~ = ~に賭ける/確信する
・live the dream = 理想の生活などを夢みる

* 語句解説 No.2

『かけひきは、恋のはじまり』 の語句解説


 この会話の前半は、進行形を使っています。レクシーが普段から日常 的にアクセントの練習をしている場合は、現在形を使って ” I practice my American accent.” となりますが、「ここで今, 練習をしている」ことを言っているので、進行形を使って  ”I’m practicing my American accent.”となります。
 なお、原名の Leatherhead とは、アメリカン・フットボー ルの選手が試合中にかぶる革製のプロテクター(ヘルメット)のこと。

・business associate 
= 仕事仲間/仕事相手/同僚
・cryptic 
= 不可解な/秘密の/謎めいた

  • 監 督: ジョージ・クルーニー 
  • 脚本: ダンカン・プラント ニー
    •   リック・ライリー
  • キャスト:
    • ジョージ・クルーニー
    • レニー・ゼルウィガー