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『いつか眠りにつく前に』 EVENING (2007)

2008年2月23日日比谷みゆき座ほか全国ロードショー
配給:ショウゲート

『いつか眠りにつく前に』
EVENING (2007)


Genre:Drama / Romance
MPAA:Rated PG-13 for some thematic elements, sexual material, a brief accident scene and language.

◇ 初恋、結婚、出産、主婦、職業、女性の人生の生き方を考える映画。透明感のある「映画英語」が人物たちの感性と共に響いてくる。出演者たちの演技が秀逸。


evening2.jpgアンの見舞いに来たライラ
病床のアンは夢の中でWhere is Haris? とつぶやく。これを聞いた2人の娘は母が自分たちの父親でない人の名前を呼ぶの、なぜハリスなの、と不思議に思う。

evening1.jpg若き日のアンとライラ
映画は、アンの過去の日々と現在の娘たちの日々を交差させて展開していく。愛とは?  

Lila Wittenborn: Your mother had her whole life. She sang at my wedding... she raised two girls... we can't know everything she did. We are mysterious creatures, aren't we?

若き日、ライラは結婚式の前日のディナーの席で、”You have got a talent... You have got a talent for love. ...for love."と、弟バデにィに本心を見抜かれ、不安な気持ちになり、親友アンに自分は愛する人より愛される人を選ぶの、と打ち明けた。
evening3.jpgアンは初めて恋を感じて

アンに憧れの気持ちを抱いていたライラの弟バディは、泥酔して車に敷かれる。それに気付かずアンは初恋の医師ハリスと情熱の一夜を。バディの事故死にアンは大きな衝撃をうける。別離。結婚、出産、主婦、離婚、職業歌手…。


そして、40数年の後。今、アンは昏睡状態で病床に伏している。病床の母アンの介護をしながら、次女ニナは自分に兆した新しい命の誕生を迷っている。若き日の愛は、 "My first love is mistake." なの? 
アンの見舞いに訪れた母の旧友ライラに、ニナが母のことをたずねる。ライラは、”We can't know everything she did. But, I can assure you. It was a great deal."と、応え、そして、ゆっくりと言う。 We're mysterious creatures, aren't we? And at the end, so much of it turns out not to matter.
 
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【STAFF】
・監督:ラホス・コルタイ LAJOS KOLTAI
 1946年4月2日ハンガリー、ブダペスト生まれ。ブタペストの演劇・映画アカデミーで学ぶ。国際的に注目を集める映画製作者である。
 この作品は、ハンガリー映画祭やベルリン国際映画祭を皮切りに全世界約60の映画祭で上映され、世界各国で絶賛を受けた。
 
・原作・脚本・製作総指揮:スーザン・マイノット SUSAN MINOT・
 1956年12月7日マサチューセッツ州ボストンに生まれ。ブラウン大学で絵画と文章法を学ぶ。87年度仏フェミナ・エトランジェ賞の「モンキーズ」(86)、「欲望」(89)、"Folly"(92)、"Rapture"(02)、詩集"Poems 4 A.M."などを著作。「ヴォーグ」、「プレイボーイ」、"The New York Times
Traveller"、"McSweeney's"、"HG"、"The Paris Review"等の雑誌にノンフィクションを掲載している。
  1998年、小説「いつか眠りにつく前に」(原題"EVENING")を発表。

・脚本・製作総指揮:マイケル・カニンガム MICHAEL CUNNINGHAM
 1952年11月6日オハイオ州シンシナティに生まれ。スタンフォード大学で英語文学文学士号を取得し、アイオワ大学で創作文章法の美術学修士号を取得。1998年に発表した小説「めぐりあう時間たち―三人のダロウェイ夫人」は、ピューリッツァー賞フィクション部門とペン/フォークナー賞を受賞。2002年、監督スティーヴン・ダルドリーにより、『めぐりあう時間たち』として映画化された。

・撮影監督:ギュラ・パドス GYULA PADOS
 1969年4月2日ハンガリー生まれ。ブダペスト映画学校に入学、短編映画"Dawn"を監督、さらに短編映画"Lost Movie"ではカメラマンを務めた。
母国ハンガリーで最も有名なカメラマン、ヴィルモス・ジグモンドのカメラ助手として業界でのキャリアをスタートさせ、アイヴァン・パッサー監督のTV映画「独裁/スターリン」(92)などの作品に従事した。

・美術:キャロライン・ハナニア CAROLINE HANANIA
 レバノンで生まれ、イギリスで教育を受け、のちにイタリアのローマにあるアカデミア・ディ・ベルアーツで芸術を学んだ。そこで、マルセル・カルネ監督の『天井桟敷の人々』(45)の衣裳を担当したこともある、シュールレアリストの芸術家マヨの助手もした。




・音楽:ヤン・A・P・カチュマレク JAN A.P. KACZMAREK
 1953年4月29日ポーランド生まれ。母国ポーランドのアグニエシュカ・ホランドが監督した『太陽と月に背いて』(95)、『奇蹟の詩 サード・ミラクル』(99)、『心臓を貫かれて』(01)、『ぼくの神さま』(01)、エイドリアン・ライン監督作『運命の女』(02)など多数の映画に曲を提供してきた。
マーク・フォースター監督作『ネバーランド』(04)のオリジナルスコアでアカデミー賞作曲賞と米国映画批評家協会賞を獲得。現在はポーランドで、ロバート・レッドフォードのサンダンス・カンパニーをモデルとする若い才能を育てるための芸術的教育機関"Rozbitek "の創立に力を注いでいる。

【CASTS】
・クレア・デインズ(アン・グラント) CLAIRE DANES
歌手の卵で、カーネギーホールで歌うことを夢見る24歳のアンを演じる。

 1979年4月12日ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。6歳の時からダンスを習い、11歳にして子役。TVドラマ「アンジェラ15歳の日々」(94)の主人公アンジェラ役の印象的な演技で脚光を浴びた。この演技でエミー賞候補となり、ゴールデングローブ賞最優秀女優賞を受賞。
 『若草物語』(94)、『キルトに綴る愛』(95)、『ホーム・フォー・ザ・ホリデイ』(95)などに出演。『ロミオ&ジュリエット』(96)では、バズ・ラーマン監督はクレアの非凡な才能を評して、「若きメリル・ストリープ」と呼んだ。
 『めぐりあう時間たち』(02)では、メリル・ストリープの娘役を演じた。
 『レインメーカー』(97)、『Uターン』(97)、『17歳の処方箋』(02)、『ターミネーター3』(03)、『幸せのポートレート』(05)、『スターダスト』(07)。
 ダンサーとしての活動も本格的で、2005年には"Christina Olson: American Model"、2007年春には"Edith and Jenny"(07)という2つのダンスパフォーマンスを出身地のNYにあるP.S. 122で上演。

・ヴァネッサ・レッドグレイヴ(アン・ロード) VANESSA REDGRAVE
死の床で40数年前の愛を回想する老婦人アンを演じる。

 1937年1月30日イギリス、ロンドン生まれ。両親とも俳優という家庭に育ち、弟、妹も俳優。1958年父マイケルの主演映画"Behind the Mask"で映画デビュー。100本以上もの映画、TVドラマに出演し、その受賞歴は枚挙にいとまはなく、アカデミー賞に6回、ゴールデングローブ賞に13回ノミネートされている。リリアン・ヘルマン原作、フレッド・ジンネマン監督作『ジュリア』(77)でジュリア役を演じ、アカデミー賞助演女優賞他、ゴールデングローブ賞、LA映画批評家協会賞、カンザスシティ映画批評家協会賞に輝いた。 『わが命つきるとも』(66)、ミケランジェロ・アントニオーニ監督作『欲望』(66)、『裸足のイサドラ』(68)、『オリエント急行殺人事件』(74)、『アガサ/愛の失踪事件』(79)、『ダロウェイ夫人』(97)、『ヴィーナス』(06)など。次回作は、ジョー・ライト監督作『つぐない』(08)。
 2003年、ブロードウェイでリバイバル上演された、ユージン・オニールの「夜への長い旅路」でトニー賞を受賞。

・メリル・ストリープ(ライラ・ロス) MERYL STREEP
アンの若い頃の親友だったライラの晩年を演じる。
 
1949年6月22日ニュージャージー州サミット生まれ。アカデミー賞史上最もノミネートの多い俳優。14回のノミネートのうち、『クレイマー、クレイマー』(79)で助演女優賞、『ソフィーの選択』(82)で主演女優賞と、2度のアカデミー賞を受賞。ゴールデングローブ賞には21回ノミネートされ、6回受賞。最近ではデイヴィッド・フランケル監督の『プラダを着た悪魔』(06)。
 『ジュリア』(77)、『ディア・ハンター』(78)、ウディ・アレン監督の『マンハッタン』(79)、『シルクウッド』(83)、『プレンティ』(85)、『心みだれて』(86)、『ハリウッドにくちづけ』(90)、カンヌ国際映画祭最優秀女優賞を受賞した"Cry in the Dark"(88)。シドニー・ポラック監督作『愛と哀しみの果て』(85)、『A.I.』(01)、『めぐりあう時間たち』(02)、ロバート・アルトマン監督の遺作『今宵、フィッツジェラルド劇場で』(06)など。
 最新作は、ロバート・レッドフォード監督作『大いなる陰謀』(07)や人気ミュージカルの映画化"Mamma Mia!"(08)。
 2003年、名誉あるセザール賞功労賞が授与され、フランスの芸術文化勲章コマンドールに任命された。2004年にアメリカン・フィルム・インスティテュートの功労賞を授与されている。

・メイミー・ガマー(ライラ・ウィッテンボーン) MAMIE GUMMER
アンの親友で、ハリスに心を残しながら別の男性と結婚するライラを演じる。
 
1983年8月3日ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。メリル・ストリープと彫刻家の夫ドン・ガマーの娘。兄が一人と妹が二人いる。ノースウエスタン大学を卒業し、ブリティッシュ・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツで演技を学ぶ。今回は女優として初めての親子共演となる。本格的な映画出演では、これまでにラッセ・ハルストレム監督作『The Hoax』(06)でリチャード・ギアと共演。次回作はキンバリー・ピアース監督作『Stop Loss』(08)が予定されている。

・ナターシャ・リチャードソン(コニー〈コンスタンス〉・ヘイヴァーフォード)
NATASHA RICHARDSON
自分も母となり母の気持ちが理解できるようになったアンの長女コニーを演じる。
 
1963年5月11日イギリス、ロンドン生まれ。母は本作のヴァネッサ・レッドグレイヴ、父はトニー・リチャードソン監督。祖父母も叔父叔母もみんな俳優という環境で育ち、4歳にして父が監督し母が出演した『遥かなる戦場』(68)に出演。この作品で初めて母親ヴァネッサ・レッドグレイヴと同じ舞台に立った。最近では、ジェームズ・アイボリー監督作『上海の伯爵夫人』(05)で、母親ヴァネッサと叔母リン・レッドグレイヴと共演。